「チート」という言葉が好きな子が多いですね(笑)
この記事では「確率」を調整して、チートサイコロを作る方法を紹介します。
このテクニックを覚えてゲームに応用することが出来れば、今よりもっと楽しい作品が作れるようになるはずなので、ぜひ挑戦してみて下さいね!
サイコロと確率について
みなさんご存知の通り、普通のサイコロは1~6までの数字の六面体(立方体)で出来ています。
1回振ると「1・2・3・4・5・6」のうちのどれかの目が出ます。
特定の目(例えば5)が出て欲しいと思った時に、5が出る確率は1/6(ろくぶんのいち)です。
確率は中学校の数学で習う内容ですが、今これを見ている小学生のあなたも「6つの中から1つ」だから「1/6」と考えると分かりやすいのではないでしょうか?
普通のサイコロをスクラッチで作成するのは、とても簡単です。
スプライト
なんでもいいので、スプライトをひとつ用意して、コスチュームを6つ作成します。
この時、コスチュームの左上の数字が目の数と同じになっていると、管理が楽なので、覚えておきましょう。
スクリプト
コードブロックは、これだけで完成です。
ネコをタップすると、サイコロの変数が1~6までの乱数で選ばれます。
3が出たら、コスチュームも3に変わります。
チートサイコロを作るためには、サイコロの変数を乱数で決めることがポイントです!
次の項目で作り方を解説します。
確率のお勉強をもう少し
初めの方で説明しましたが、サイコロのどれかの目がでる確率は「1/6」でしたね。
上の画像を見ると、1が10個で、6までそれぞれ全て10個ずつあります。
10x6=60個の目があります。
この状態で、5が出る確率を考えてみましょう。
「全部で60個」の中から「5は10個」なので、「10/60(60ぶんの10)」です。
気付きましたか?
「10/60」の両方の数字を10で割ると「1/6」になるんです。
チートサイコロを作ってみよう
確率のことが分かってきたところで、1が多く出てしまうチートサイコロを作ってみましょう。
考え方は上の図の通りです。
- 1が出る確率:60個の中から30個で30/60・・→1/2
- 2~6それぞれが出る確率:60個の中から6個で6/60・・→1/10
これをもとにコードを作成してみましょう。
コードの説明をします。
(もとのサイコロは1~6の乱数でしたが、1~60の乱数に変更したのがポイントです)
- 1の目が出る:1~30・・→1/2
- 2の目が出る:31~36・・→1/10
- 3の目が出る:37~42・・→1/10
- 4の目が出る:43~48・・→1/10
- 5の目が出る:49~54・・→1/10
- 6の目が出る:55~60・・→1/10
練習問題
余裕があれば、やってみましょう!
初級編
【1以外の目だけが多く出るプログラム】
※今回作成したコードを少し改造するだけで出来そうですね!
中級編
【1と2だけが多く出るプログラム】
※少し難しいかもしれませんが、60個並べて考えたことを思い出してください!
上級編
【出る目を増やす(7や8など)】
【それぞれが出る確率を全てバラバラに設定する】
※かなり難しいかもしれませんが、作ることが出来たら「チートサイコロマスター」です!
まとめ
チートサイコロの作り方、分かりましたか?
ゲームでの利用の仕方の例としては、このようなものがあります。
- ダメージの量をランダムにする(会心の一撃など)
- おみくじで大吉が出る確率を調整する
- 倒したらアイテムがドロップする確率
「確率」という難しい言葉が出てきましたが、プログラミングをやっていると、この先必ず確率を使ったコードを書く機会に出会うと思いますので、今から慣れていって、ぜひマスターして下さい(*^-^*)
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