以前「モンスト風のゲーム」を分解して、それぞれの動きのプログラムを解説しました。
今回は「にゃんこ大戦争風のゲーム」を分解してみようと思います。
にゃんこ大戦争風のプロジェクト
スクラッチで「にゃんこ大戦争」を検索するとたくさんのプロジェクトが表示されます。
中には本物のアプリのような完成度の作品もあるので、ぜひ一度見てみてください。
今回は、モンスト風の時と同様に、logic_labさんの「ナントカ大戦争」という作品をリミックスさせて頂いて解説を進めていこうと思います。
logic_labさんでは、リミックス用のサンプルプロジェクトも用意してくれているので、この記事を読みながら進める場合は「ナントカ大戦争_リミックス用」の文字をクリックして開かれるプロジェクトをリミックスしてみて下さい。
こちらのゲームを大きく3つに分解して紹介していきます。
- お金が貯まる・味方を召喚する
- ダメージやHPの設定
- 敵の設定とその他の細かい演出
リミックスしたプロジェクトを確認
9つのスプライトと背景が用意されています。
- 1・2・3のスプライト(自軍のキャラ)
- ゴブリン・サイクロプス・ドラゴン(敵軍のキャラ)
- 自軍・敵軍それぞれのお城
- クリア演出用のスプライト
自軍と敵軍のキャラには「こうげきアニメ」と「のけぞり」というブロック定義のコードが用意されているので、消さずに残しておきましょう。
また、変数も7つ用意されているので、それらも後で使うために消さずにおきましょう。
「お金を貯める」コードを作る
本家logic_labさんの作品では、自分の城のスプライトにお金が貯まるコードを設定していますが、分かりやすくするために、ここでは背景に設定していきます。
これで完成です。
簡単ですね(^^♪
緑の旗をクリックして実行すると、お金が2秒ごとに10ずつ増えていくのが確認出来ると思います。
もっと早く貯めたければ「1秒待つ」などに変更してもいいかもしれません。
今回は「2秒待つ」のまま進めていきます。
「味方を召喚する」コードを作る
まずは流れから説明します。
味方キャラの頭上には「10」「20」「60」という数字があります。
これを今回は「コスト」と呼びます。
コストとは「そのキャラを召喚するためにかかるお金」と思ってください。
(例えば、おかねが40しかない時にコスト60のキャラは召喚できません)
コストに応じたお金を所持している時に、キャラをクリックすると、自分のお城(左)から登場し、右に向かって進んでいくように設定していきます。
キャラ1の初期設定
緑の旗が押されたときに、大きさと初期位置を設定します。
この時の初期位置とは下の枠内の位置を指します。
HPはまずは100くらいにしておきましょう。
1:コストも10に設定しましょう。
ここで、ひとつ大切な注意点です。
召喚されたキャラはクローンで設定していきます。
そのため、元々用意されている7つの変数の内「HP」だけは他と異なる変数になっていることに注意しましょう。
どのように異なっているかと言うと、変数を作成する際に「このスプライトのみ」としています。
「すべてのスプライト用」と「このスプライトのみ」の変数の違いがよく分からないという場合は、一度下の記事を読んで確認してから戻ってきてください。
「おかね」と「コスト」を比較する
考え方はとてもシンプルです。
「おかね」の数字が「コストと同じ」または「コストより大きい」場合に自分自身のクローンを作成します。
これだけで、おかねがコストより少ない場合は召喚されない設定の完了です。
最後に「おかね」から「使ったコスト」を引き算します。
キャラを前進させる
まずは、細かい動きの設定などは気にせず、ただ前に進める動きを設定します。
先ほどもお伝えしたように、クローンされたキャラは、自分のお城から登場したような見せ方にしたいので「x座標を-200、y座標を-50」にしています。
ここまで作成することが出来たら、緑の旗をクリックして実行してみましょう。
キャラ1をクリックして城から登場しましたか?
おかねは使ったコストの分(10)減りましたか?
正しく動作していれば、ここまで順調です!
「キャラ2」と「キャラ3」を設定してみよう
今回の記事では、あえてキャラ2とキャラ3のコードは掲載しません。
キャラ1で設定した内容が理解できていれば、数字やブロックをちょっと変えるだけで、同じように設定出来てしまうからです。
ぜひ頑張って作成してみて下さい。
どうしてもうまくいかない人のために、次回のpart2の記事ではコードが見れるようにしますので、ご安心ください。
まとめ
にゃんこ大戦争風のゲームを分解して「お金が貯まる」「味方を召喚」という手順を解説しました。
完成まで先が長いように感じるかもしれませんが、そうでもありませんのでご安心ください。
どんなに難しいゲームでも、分解して考えることで、きっと理解できるようになります。
そのためには、自分で作ってみることにも慣れる必要があります。
そこで、あえて「キャラ2とキャラ3を設定してみよう」という内容にしてみました(*^-^*)
次回part2の記事では、敵キャラを登場させて「ダメージ」などの設定を分解解説していきますので、楽しみに待っていてください。
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