スクラッチで複雑なスクリプトのゲームを分解して考えるシリーズの3回目です。
今回は、敵にダメージを与えるスクリプトを作成して、よりゲームらしくしていきます!
これまでのおさらい
1回目は「ひっぱる」スクリプトを分解して考えました。
2回目は「敵に当たる」スクリプトを作成し、さらに撃種の異なるキャラを作成しました。
この記事を読み進める前に、2つの記事に目を通して頂くことをオススメします!
前回作成したプロジェクトはこちらです。
スクラッチでリミックスして使ってもOKです!
「ダメージ」のスクリプトを作る
まずはじめに、今回はスプライトは追加しません。
前回用意した「ボス」のスプライトにスクリプトを追加していきます。
スクリプトを設定する
現在のスクリプトはこのようになっています。
敵のHP(ライフ)を設定
まずは「ライフ」という名前で新しい変数ブロックを作って下さい。
敵のライフは攻撃力とのバランスが大切です。
しかし、現時点では攻撃力を設定していないので、とりあえず「10000」にしてみることにします。
ダメージを設定
ダメージが一定ではあまり面白くないので、変化させたいと思います。
ここで使えそうな変化する値とはなんでしょう?
「プレイヤーのはやさ」が適任ですね!
「プレイヤーのはやさ」の変数を表示して見てみると、止まっている状態で0.9282・・・となっています。
目一杯ひっぱってから放すと、数字は200前後まで上昇します。
ボスのライフが10000ということを考えると、1度に与えるダメージは1000前後くらいがちょうどいいように思います。
そこで「プレイヤーのはやさx10」をダメージとしてみます。
(小数点以下は四捨五入します)
新たに「ダメージキャラ」と「ダメージ」というふたつの変数ブロックを作成してこのようにスクリプトを設定してみて下さい。
「3回繰り返す」の上の「ダメージ表示を送る」は後々必要になるスクリプトですので、設定しておいてください。
それでは完成したプロジェクトを見てみましょう。
1度に与えるダメージもちょうどいいですね!
しかし、オリジナルのゲームを作るときに、ライフやダメージのバランスが一回目からうまくいくことは、まずありません。
数値を調整して、何度も確認しながら最も良いバランスに設定していく必要があることを覚えておいてくださいね(*^-^*)
効果(エフェクト)を設定する準備
次回(part4)の記事では敵に当たった時の演出や、ダメージを視覚的に分かりやすくするなどの効果(エフェクト)を設定していきます。
今回、ダメージのスクリプトの解説があっさり終了してしまったので、次回のために準備をしておきます!
スプライトの準備
スプライトを4つ準備します。
「こうげき」スプライト
プレイヤーが敵に当たったときに発生する「爆発」のようなコスチュームを用意します。
「もじ」スプライト
2つのコスチュームを用意します。
- 敵に当たった時に表示するコスチューム
- ゲームクリア(ボスのライフが0)の時に表示するコスチューム
「数字」スプライト
「1~9と最後に0」全部で10のコスチュームを用意します。
このスプライトはダメージを見やすく表示する時に使います。
「かみふぶき」スプライト
ゲームクリアの時に、上から降ってくる紙吹雪を演出します。
用意するコスチュームはひとつで大丈夫です。
これで次回の準備は完了です。
自分でコスチュームを用意してもいいですし、次回の記事では、スプライトが準備されているプロジェクトのリンクを貼りますので、それをリミックスして使ってもOKですよ!
まとめ
敵にダメージを与えるスクリプトを作成しました。
だんだんゲームらしくなってきましたが、今のままでは、ライフが0以下になってもゲームが終了しません。
しかも、効果演出が無いので、まだまだ物足りない印象です。
次回(最終回)の記事では効果(エフェクト)を設定してゲームを完成させますので、お楽しみに(^_-)-☆
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